▼ アルツハイマー病の症状の段階について
アルツハイマー病という病名を、皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
アルツハイマー病の由来は、ドイツの病理学者のアルツハイマーが進行性の記憶障害を伴った痴呆患者を報告したことだそうです。
アルツハイマー病は、大脳の萎縮性疾患で、痴呆に伴う失語、失行、失認が見られます。
45~65歳に発病すると言われていて、高齢になるほど発症率が高いそうです。
しかし、現在では高齢の人だけでなく、18歳くらいの年齢の人でもアルツハイマー病にかかることが多いそうです。
若年層でもかかることのあるアルツハイマー病は、年齢を問わずかかる病気と言えます。
アルツハイマー病の初期段階では、頑固になったり、自己中心的になったり、人柄に繊細さがなくなったりする軽度の人格変化、不安、抑うつ、睡眠障害、幻視妄想などの症状を引き起こします。
ごく初期の症状は、本人も家族も気づかないほどの症状です。
頭痛やめまいといった、日常によくある症状がごく初期ではあります。
そのうち、不安感に駆られたり、夜眠れなくなったり、という症状になり、うつ病と勘違いしてしまうこともあります。
アルツハイマー病での初期症状に気づいたら、早期からの対処ができるので、病状の進行を抑えることができます。
アルツハイマー病の初期症状では、新しいことを覚えられない、物や人の名前が出なくなる、物をどこに置いたか忘れる、家事や仕事の段取りが悪くなるなどがあります。
例えば、いつもしている料理の手順を忘れたり、間違えたり、同じ道を間違えたり、同じことを何度も尋ねたり、駅で切符が買えなかったりという症状が出ます。
現在では、初期段階に対応することで、進行を抑えるだけでなく、本物のアルツハイマー病への移行を止めることもできるので、初期症状を見過ごさないことが、重要になります。
アルツハイマー病の症状の段階について、少し詳しく説明していきたいと思います。
軽度認知障害は、アルツハイマー病の前触れと言われていて、知的能力の低下の2~3年前から、軽度の人格変化、不安、抑うつ、睡眠障害、妄想などが起こります。
軽い物忘れもありますが、生活に支障のない程度なので、気づきにくいようです。
アルツハイマー病第一期は、健忘期とも言われています。
健忘症状、道に迷うなどの空間的見当識障害、多動、徘徊などが認められる段階です。
また、大脳皮質の全般の機能が衰え始める時期で、単なる物忘れの度を越え始める時期でもあるのです。
アルツハイマー病第二期は、混乱期とも言われています。
大脳皮質の萎縮が進行し、初期の症状が一層深刻化して、会話が困難になります。
高度の知的障害、失語や、方法はわかっているのにできない、服の着方は知っているのに着ることができないなどの失行、目では見えているのに、見えていると認識できない失認という症状が現れてきます。
また、スムーズな体の動きがとれない錐体外路症状がでることもあり、パーキンソン病と間違われることもあります。
アルツハイマー第三期は、臥床期とも呼ばれています。
寝たきりとなり、しばしば失禁する、拒食、過食、反復運動、けいれんなどが起こり、言葉も失われるようになる高度な痴呆の末期です。
身の回りのこともできなくなるので、生活全般において介護が必要となる時期です。
アルツハイマー病と診断されてから、2~5年で感染症などによって亡くなる人が増えています。
アルツハイマー病の初期症状で、適切な治療を受けることは、進行を食い止めるためにもとても重要なことなのです。